アルギン酸一筋に80余年 ニーズに誠実に応え続けた強み

創業以来、漂着した海藻を原料に天然食物繊維「アルギン酸」を生産し続け、国内シェア9割を有するキミカ。専業メーカーとして高い品質と約700種のバリエーションを強みに幅広い分野へ商品を提供する。同社の“アルギン酸に懸ける想い”を代表取締役社長の笠原文善氏に伺った。

始まりは“もったいない精神”
4重苦の会社を引き継ぐ

笠原 文善

笠原 文善

株式会社キミカ 代表取締役社長

アルギン酸とは、コンブやワカメなどに特有の、ゆるやかなゼリー状のぬめり成分で、「海藻の主成分」とも言える天然の食物繊維だ。人々の健康で豊かな暮らしに欠かせない素材として、食品、化粧品、医薬品など幅広い分野で活用されている。

キミカは、日本で初めてアルギン酸の工業的製造に成功し、以来、専業メーカーとして、ライフサイクルを終え海岸に漂着した海藻を原料に、アルギン酸を作り続けてきた。

同社が創業したのは太平洋戦争が始まった1941年。当時、日本は連合国側からの経済封鎖で石油、鉄、鉄鋼をはじめ、化学工業向けの資源も全く入ってこない状態だった。

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