社会構想大、経済同友会ダイアログセッション 学び直しは企業価値を高めるか

社会構想大学院 NEWS&TOPICS

経営者視点
「個人の趣味」から「イノベーション投資」へ

経営課題を研究テーマとして託し「答えを持って帰ってきてほしい」と期待値を明示すれば、学位取得はイノベーション投資の一形態になり得る。

挽野元

「ファシリテーターを務める修了生の挽野氏(経済同友会 高等教育機関との連携PT委員)」

公益社団法人経済同友会の高等教育機関との連携プロジェクトチームは2025年12月、社会人大学院生7名と企業経営者6名による少ダイアログセッションを開催した。

日本企業で人文・社会科学系の修士・博士人材の登用が進まない現状を踏まえ、学ぶ側と送り出す側の双方が本音で語り合う場として企画されたものだ。

学ぶ側の動機は多様だが、共通するのは「自分起点」の問題意識だった。建設コンサルタントに勤務する50代の参加者は、途上国のインフラ開発の現場で博士号保持者が「ドクター」と呼ばれ発言に重みが生まれる場面を目の当たりにし、博士課程への挑戦を決めた。銀行で人事を担当する40 代の参加者は、一次データにあたる力が身についたことで「感覚論ではなく、根拠をもって経営層と議論できるようになった」と語る。食品メーカーの広報部門で働く修了生は「大学院を離れるのが怖い。知的なインプットが止まることへの恐れがある」と、学びの持続そのものが成長の源泉になっていることを明かした。

ファシリテーターを務めた挽野元氏(ケルヒャー ジャパン 代表取締役社長)は、自身も社会構想大学院大学の修了生であり、経営者と学び手の双方の立場から議論を引き出した。経営者側からは、学びを「個人の趣味」ではなく「イノベーション投資」と位置づける意識改革の必要性、送り出すだけでなく戻った後の配置や評価を設計する重要性、そして自走できる人材を「好きなように走らせる」環境づくりが論点として挙がった。I T 企業出身の取締役は「学びの価値は経験した人にしか説明できない。だからこそ経験者を増やすことが草の根の近道だ」と指摘した。

学び直しの価値を可視化し、企業と個人のウィンウィンをいかに築くか。当事者たちの言葉は、その問いに対する確かな手がかりを示していた。

従業員視点
根拠を持って議論する力

論文執筆を通じて国内外の文献や統計データを調べることへの抵抗がなくなり、一次データをもとに経営層と議論できるようになった。

 

●社会構想研究科
政策を社会・地域に活かす。

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