社会構想大 修了生が語る 理論と実践を架橋する広報の学び

社会構想大学院 修了生の声

学校法人先端教育機構1号館エントランスにそびえる楠。

理論と実践を架橋する広報の学び
― コミュニケーションデザイン研究科で得た視座 ―

河越 英代

河越 英代(かわごえ ひでよ)

学校法人 慶應義塾
  広報室長
社会構想大学院大学
コミュニケーションデザイン研究科
2022年入学

学校法人職員の業務は、定期的な部署異動を前提とすることが多く、2~5年ごとに担当が変わります。広報部門を経験したことはありましたが、当時は目の前の現場対応に追われる日々で、理論的な裏付けを得る機会はありませんでした。再び広報担当となったタイミングで、「実務だけでなく理論にも立脚して広報を語れるようになりたい」と考え、思い切ってコミュニケーションデザイン研究科に入学しました。

入学後は、アカデミアだけでなく実務家としても活躍する教員の皆様による講義や実習を通じ、ブランディングやPRを理論と結びつけながら学ぶことができました。さらに、現代芸術の意味を問い直したり、AIと倫理をめぐる議論を行ったりするような授業もあり、広報の枠を超えたテーマにも触れたことで、物事の捉え方そのものが更新されていくような感覚がありました。高等教育を対象とした授業では、中央教育審議会の答申を読み込み、制度的視点から大学広報を再考する契機となりました。

また、18歳人口の減少により大学経営が過渡期を迎えている今、国立大学法人を中心に多くの大学が発行している統合報告書を企業のそれと比較し、類型化する研究にも取り組みました。統計的な視点だけでなく、論考をまとめるプロセスそのものを学べたことは、自らの実務にも大きな示唆を与えています。

現在、私は日本私立大学連盟の広報誌の委員も務めていますが、授業や研究で培った視座は、企画立案時の確かな引き出しとなっています。研究科での学びは机上にとどまらず、日々の実務に繋がってしていると実感しています。

そして何より、演習を担当してくださった先生、演習仲間とのつながりは、修了後も続く大切な財産となりました。異なる領域の専門家や同じ志をもつ仲間と交差する時間は、自分の視野を確実に広げてくれています。学びを通じて得たものは、知識やスキルだけではありません。変化の只中にある今だからこそ、理論と実践を往還しながら学びを深める意義を、日々あらためて感じています。

 

社会構想NEWS&TOPICS

10月より新たなテレビCMを全国放映開始。

「構想力」を映像で伝える
全国テレビCM開始

迷いなくパズルを完成させていく「構想を持つ者」

学校法人先端教育機構は、設立15年目を迎える節目に、「構想を描ける人材」をテーマに10月よりテレビCMの全国放映を開始しました。「日本各地に構想を考える人を増やしたい」という想いを込め、社会や企業・地域の理想像を描く力(=「構想力」)こそが未来を切り拓く鍵である、というメッセージを映像化しています。

 

●社会構想研究科
政策を社会・地域に活かす。

●コミュニケーションデザイン研究科
理念に基づく経営・広報戦略。

●実務教育研究科
実務家教員を目指す。

 

[修士課程]説明会開催
国の助成金授業料 最大9割補助
条件があります。詳細はお問合せください。

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