英語スピーキング力の育成は使える英語力の可視化を起点に

日本人の英語力の低さは長年にわたり問題視されてきた。ビジネスのグローバル化が推進される中、リスキリングによる英語力の強化が急がれているという。その現状と課題を、オンライン英会話サービス事業を行うレアジョブの連結子会社プロゴス取締役会長、安藤益代氏に聞いた。

世界20億人が英語を使う時代
のリスキリング

安藤 益代

安藤 益代

株式会社プロゴス 取締役会長
野村総合研究所、ドイツ系製薬会社を経て、渡米し滞米7年半の大学院/企業勤務経験を経て帰国。企業のグローバル人材育成・英語コミュニケーション分野にて25年の経験を有する。グローバルな視点で人的資本経営、リスキリングを分析。ISO30414リードコンサルタント・アセッサー。国際ビジネスコミュニケーション協会ならびにEdTech企業を経て2020年より株式会社レアジョブに参画し、同グループのプロゴスにて2022年4月より現職。近著に『英語力こそが「最強の武器」になる! 先が見えない時代のキャリア自律のすすめ』。

DXが加速し、グローバルビジネスが急進する中、英語力強化のためのリスキリングが注目されている。エン・ジャパンによる20代に向けた調査では、約9割がリスキリングに取り組みたいと回答し、その半数は語学スキルの習得を希望していた。また、レアジョブが20~60代の英語学習者を対象に行った「英会話力と年収に関する調査」では、英会話力の高さと年収の間には相関が認められることが判明した。

30代以上では、英会話力中級以上の人は初中級以下よりも年収が100万円前後高く、中上級では4人に1人が年収1,000万円を超えていたという(図1)。

近年、ビジネスシーンでは英語力の中でも読み書きではなく、商談や会議などでコミュニケーションを深めるためのリスニング力とスピーキング力のニーズが高まっている。その背景にはコロナ禍でスタンダードになった…

(※全文:3056文字 画像:あり)

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