「スマートシティ加賀」に向けて行政職員のデジタル教育を実践
「スマートシティ加賀」を目指し、行政のDX化や地域産業構造の高度化などを進める石川県加賀市は、職員のリスキリングにも取り組んでいる。今年度は金沢工業大学のリカレント教育プログラムを活用し、職員のリスキリングのための研修を実施した。
人材育成と先端技術の導入を
市の成長戦略の柱に
藤野 道子
國立 昇平
加賀市は“人材育成”と“先端技術の導入”を成長戦略の柱とし、スマートシティ実現に向けた『未来型・先端的都市づくり』に取り組んでいる。その背景には、急激な人口減少がある。市内の人口は、県内の金沢市以南で唯一消滅可能性都市に指摘されるなど減少幅が大きく、2040年には1990年比で半減が予想される。
「このままでは将来、地域を維持できなくなるのではないかという危機感があります。また、労働力が減る中で生産性を向上させるためには、先端技術を活用して競争力を高めるなど、地域全体で産業構造の高度化を進めることが必要です」
加賀市政策戦略部スマートシティ課主査の國立昇平氏は、こう語る。このような中、昨年4月には国の『デジタル田園健康特区』に指定され、デジタル技術の活用で健康・医療分野の課題解決に取り組む施策も重点的に進めることになった。これらの施策を進めていくには、…
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