「対話」で深い学びを引き起こす、学習科学で未来の教育をデザイン

児童生徒の学ぶ力を引き出すための授業の型「知識構成型ジグソー法」を開発・実践してきた認知科学者・学習科学者である故・三宅なほみ教授の遺志を継いで、2017年に設立された教育環境デザイン研究所。学習科学に基づいた協調学習の意義や実践について、白水始理事に話を伺った。

未来の教育デザインに向けて
学習科学の普及・啓発を

白水 始

白水 始

一般社団法人 教育環境デザイン研究所 理事
東京大学卒業後、中京大学で博士(認知科学)を取得。2000年中京大学情報科学部認知科学科にて故・三宅なほみ教授と共に働く。2012年国立教育政策研究所(国研)勤務、2016年東京大学にてCoREF(Consortium for Renovating Education of the Future)を引き継いだ後、2020年から再び国研勤務。主な著書に『対話力』(東洋館出版)がある。

── 教育環境デザイン研究所を立ち上げた背景をお聞かせください。

白水 2006年に設立された教育再生会議の最終報告のメッセージは「社会総がかりで教育再生を」というものでした。これを受け東京大学やお茶の水女子大学などが参画して2008年に「大学発教育支援コンソーシアム」が立ち上がり、当時、東京大学に事務局があったので「東京大学CoREF(コレフ)」と呼ばれていました。

(※全文:2473文字 画像:あり)

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