内側に秘められた可能性を信じる 地方教育プログラム〈無花果〉

岡山県でフリースクールや高卒資格が取得できる高等学園を運営する無花果グループ。“よい教育”を広く届けるための教員研修・養成システムの開発や企業と連携してのオルタナティブスクール事業なども手がける。子どもの内なる可能性を信じて展開する代表の中藤寛人氏に話を聞いた。

“やりたい”をカタチに
異学年での活動が中心

中藤 寛人

中藤 寛人

NPO法人無花果 理事長
無花果株式会社 代表取締役
1997年生まれ。岡山県倉敷市出身。高校時代に自身が不登校を経験。その後、同様に不登校となった妹と母親の関係性をつないだ経験をもとに、2018年に「不登校」で悩む家族に寄り添う活動を始める。2021年9月に「無花果もえぎ フリースクール」を設立し、代表として活動。2022年4月に「無花果高等学園」設立に伴い学園長に就任。同年11月に「NPO法人無花果」を設立、理事長に就任。2023年4月に「無花果株式会社」を「株式会社コノテ」からのMBOにより設立し、代表取締役に就任。

── フリースクールや高等学園を設立した背景を教えてください。

中藤 私自身、高校時代に祖父の経営していた会社が倒産したことなど家庭環境の変化で、不登校を経験しました。それを乗り越え、地元の岡山大学へ進学し、在学中に不登校で悩む家族に寄り添う活動を始めました。様々な子どもや保護者と出会うなか「学校に行かないと幸せになれないのかな?」という疑問をよく聞きました。疑問に対して「そんなことないよ」と答えるのは簡単ですが、言うだけでは無責任だと感じました。学校へ行くのが辛ければ行かなくてもいいのですが、そうなった時に寄り添える存在として子どもたちと関わっていきたい。そう考えて、2021年9月に「無花果もえぎフリースクール」を立ち上げ、翌年4月に「無花果高等学園」を設立しました。

(※全文:2499文字 画像:あり)

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