デンマーク発の教育と福祉を支える専門家 対人支援職ペダゴーの育成と普及へ

デンマークではペダゴーと呼ばれる対人支援職が教育現場に常勤している。主に子どものパーソナリティの発達と情緒、他者や社会とつながる力を育むプロフェッショナルだ。ペダゴーの育成と日本の教育現場への普及に取り組むペダゴージャパン代表理事の工藤敬子氏に話を聞いた。

デンマーク視察で気づいた
日本の教育に足りないもの

工藤 敬子

工藤 敬子

一般社団法人ペダゴージャパン 代表理事
大学卒業後、自動車メーカーイメージレディを務めたのち、NHK宇都宮放送局でキャスターを担当。1995年有限会社フェードインを設立。2011年よりワークライフバランスコンサルタントとして、働き方改革に関するコンサルティングのほか、研修・講演を多数担当。2015年からは栃木県教育委員を務め、教員の働き方改革などに取り組む。2023年日光市で開催された男女共同参画・女性活躍担当大臣会合の関連イベントの総合司会、子ども未来サミットの講師、ファシリテーターなどを担当。2022年9月、一般社団法ペダゴージャパン代表理事に就任。

── 2022年9月に一般社団法人を立ち上げ、今春からペダゴー資格認定講座を開設されています。その背景をお話いただけますか。

工藤 私には2人の娘がいるのですが、長女が高校生の時、不登校になりました。前向きに頑張っていた子が、途中で心を病んでいく様子を見て、教育システム自体に問題があるのではないかと考え始めたのです。

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