教科等横断的なプログラム開発や子ども・若者のチャレンジを後押し

何か挑戦したいけれども、その機会や場所がない。二人の千葉大学大学院生が設立したSpice(スパイス)は、漠然とそう感じる子ども・若者のポテンシャルを引き出し、アクションを起こせる民主主義の担い手になる機会の提供を目指す。代表理事の郡司日奈乃氏に、理念や活動内容を聞いた。

大学院で得た知見をもとに
教育現場での社会実装を目指す

郡司 日奈乃

郡司 日奈乃

一般社団法人Spice 代表理事
千葉大学大学院人文公共学府博士後期課程在籍中。教育方法学が専門で、主権者教育や包括的性教育、アントレプレナーシップ教育などの教科等横断的な授業づくりを研究・実践。2023年、千葉市に「教育にスパイス(刺激と調和)を投じる」ことを目指し、同研究室の小牧瞳氏と共同でSpiceを設立。小中学生の起業家精神向上への貢献が認められ、令和2年度千葉市大学市長賞受賞。千葉市こども基本条例検討委員、こども家庭庁「若者が主体となって活動する団体に関する調査研究 有識者会議」委員も務める。

── スパイスの設立経緯や目的などについて教えてください。

郡司 千葉大学大学院で教育方法学を研究し、教育プログラムの開発などを行っていますが、研究は時間がかかりますので、もっとアウトプット、つまり社会実装の数を増やしたいと思いました。そのためには法人格を取得して、代表として動くのが近道だと思い、研究室の先輩である小牧瞳と二人で起業しました。

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