「対話」で興味を掘り下げる、オンライン授業プラットフォーム「スコラボ」

子どもが自らの興味・関心に応じて好きなクラスを選び、先生や生徒同士での議論を通じて興味・関心を深めていく。そんな対話型オンライン授業プラットフォーム「スコラボ」の運営を手掛ける前田智大CEOに、日米の教育差やあるべき教育の姿を聞いた。

前田 智大

前田 智大

株式会社Mined Co-Founder CEO
灘中高から米マサチューセッツ工科大学(MIT)工学部電子工学科へ進学、2018年に卒業。2020年にMIT Media Lab 修士課程を卒業。大学院在学中に「孫正義育英財団」に応募し選抜。大学院では、光学とコンピューターサイエンスを組み合わせて、皮膚の下などを見るテクノロジーの研究に励み、国際学会で最優秀論文賞を受賞。日本に帰国後、2020年に株式会社Minedを起業する。小・中学生を対象とした対話型オンライン授業プラットフォーム「スコラボ」を開発・運営しながら、自身も授業を担う。

MITでの研究者の道から
日本で教育分野の起業へ

── 起業の背景についてお聞かせください。

前田 私は灘高校を卒業後、大学からはマサチューセッツ工科大学(以下、MIT)で電子工学を専攻し、MITメディアラボで研究者の道を歩んできました。しかしある時、研究室の先輩から「自分でしか成し遂げられないことを研究すべきだ」と言われたことで、以前から課題感を持っていた教育分野での起業を決意しました。異色の経歴と思われるかもしれませんが、教授や先輩がスタートアップを立ち上げるなど、周りに起業家が多かったため、ごく自然な流れだったと感じています。

(※全文:3705文字 画像:あり)

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