学校をハブに若者の可能性を広げる ハッシャダイソーシャルの挑戦
全国の高校・少年院・児童養護施設などでキャリア教育を提供する一般社団法人HASSYADAI social。「すべての若者が自分の人生を自分で選べる社会」を目指し、高校や企業と連携しながら、多様な支援活動を展開している。共同代表の勝山恵一氏に、その取組みなど話を聞いた。
「選択格差」のない
社会の実現を目指して

勝山 恵一
一般社団法人HASSYADAIsocial 共同代表理事
1995年生まれ。京都府出身。地元でも札付きのワルだったが、子供を授かったことで自立を決意。2015年に妻の兄と同級生3人とともに株式会社ハッシャダイを設立。中卒、高卒の若者が東京で半年間自分の人生を変えるためのキャリア支援事業「ヤンキーインターン」を展開。2020年より一般社団法人HASSYADAI socialを設立し、共同代表理事に就任。
── 一般社団法人HASSYADAI social(以降、「ハッシャダイソーシャル」)を立ち上げた背景をお聞かせください。
勝山 2020年にハッシャダイソーシャルを設立しました。その前身となる株式会社ハッシャダイ(以降、「ハッシャダイ」)を立ち上げたのは、私が19歳だった2015年のことです。
当時の私は、非行に走った過去もあり、ニートのような生活を送っていました。そんな中、彼女の妊娠をきっかけに、将来への不安に直面しましたが、義理の兄が営業の仕事に誘ってくれたことで、人生が大きく変わりました。
営業を通じて多様な価値観や考え方に触れ、自分の視野が広がりました。そして、学歴や偏差値に関係なく、成果が評価される環境で努力を重ね、家族を養える収入を得られるようになったのです。
しかし、地元の仲間を見ると、才能や可能性がありながら、生まれ育った環境や外的要因によって未来の選択肢が狭められている現実に気づきました。私は幸運にも人生を変える機会を得られましたが、同じような境遇の若者にはその機会すらありません。そこで、「今度は自分が、若者のキャリア支援に寄り添う側になろう」と決意し、義理の兄とともにハッシャダイを立ち上げることになりました。
(※全文:3725文字 画像:あり)
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