多様なパートナーと社会課題解決を ソニー発の新法人「Arc & Beyond」
ソニーグループが2024年4月に設立した一般社団法人Arc & Beyondは、「挑もう。みんなで。新しい方法で。」をスローガンに掲げ、経済合理性の壁を乗り越えて、多様なパートナーとの共創による社会課題の解決を目指している。代表理事の石川氏らに活動内容を聞いた。
経済合理性の壁を越えた
社会課題解決の枠組みを目指す

石川 洋人
一般社団法人Arc & Beyond
代表理事/Co-Founder
大学卒業後、米JPモルガンに入社し、投資銀行業務に従事。その後、現ソニーグループ㈱に入社し、海外事業を担当。2009年にミシガン大学でMBA取得後、CEO/CFO専任スタッフとしてソニーの構造改革を推進。2015年にTakeoff Pointを米国で設立。日米のスタートアップや企業の新規事業に対するビジネス支援サービスを提供しながら、自社でも複数の社会課題解決事業を創業。2024年に一般社団法人 Arc & Beyondを設立。経済合理性の壁を越え、社会課題を事業として解決することに力を注いでいる。
── 一般社団法人を立ち上げた背景をお聞かせください。
石川 2015年に米国でソニーの100%出資の子会社を立ち上げ、新規事業の開発・展開を目指していましたが、その過程で“Disconne cted Youth”という社会課題を知りました。様々な事情で学校に通えず、職にも就けず、社会との関係が途切れてしまった若者のことです。
民間企業がそうした社会課題に直接関与し、解決しながら利益を出していくのは容易ではありません。
一方で、企業にはそれぞれ技術やノウハウの蓄積があります。それを活かしながら、経済合理性の壁を越えて社会課題を事業として解決できる枠組みを作れないか。そう思ったことが設立のきっかけです。
── 具体的に、どのような事業運営スキームを展開されていますか。
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