子ども達が地域社会を創る まちづくり教育「つの未来学」

宮崎県にある人口約1万人の小さなまち、都農町では、子どもたちが地域課題解決に向けた提案を行い、町の「都農町ゼロカーボンタウン宣言」の表明にも繋がった。「つの未来学」をはじめ都農町で、まちづくり教育を展開するイツノマ代表取締役の中川敬文氏に話を聞いた。

まちづくりと教育を繋げたい
移住して起業を決断した想い

中川 敬文

中川 敬文

株式会社イツノマ 代表取締役
大学卒後、株式会社ポーラに入社。1999年UDS株式会社に入社。2003年より代表取締役を務め、「キッザニア東京」、「神保町ブックセンター」、日本初のイエナプランスクール「大日向小学校」などの空間プロデュース、自治体のまちづくりプロジェクトを手がけた。20年3月宮崎県都農町に移住し、株式会社イツノマを起業。都農町グランドデザイン策定、デジタルフレンドリー推進、廃校活用、商店街再生企画、HOSTEL ALAの経営、まちづくりスタディツアー誘致のほか、「つの未来学」「まちづくり部」など中学校を中心としたキャリア教育を実践している。

── 宮崎県都農町で起業した背景をお聞かせください。

中川 前職ではUDSという企業の代表を務め、キッザニア東京や長野県の大日向小学校の建築プロデュースなどにかかわってきました。

後進に経営を託す準備をしていた時、たまたま都農町にご縁をいただいたのです。2020年に100周年を迎えるにあたり、今後のまちづくりを考えていくための「グランドデザイン」の策定をしたいという相談でした。グランドデザインを創るだけではなく、実際に根付かせるところまで携わってみたいと思い、単身移住してイツノマを起業しました。

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