エビデンスで博士のキャリアを拓く 調査研究機関「博士人材総研」始動

「博士のこれからを見つける」を理念に掲げて、2026年3月に設立された博士人材総研。大学院生のキャリア支援や人材紹介事業などを手がける企業、アカリクが設立した調査研究機関だ。所長を務める鬼頭祐介氏に、設立の背景や調査から見える博士人材のキャリア志向など聞いた。

博士人材のキャリアに関する
エビデンス不足という課題

鬼頭 祐介

鬼頭 祐介

博士人材総研 所長
名古屋大学大学院環境学研究科修了。在学時の専門分野は土木工学・環境学。株式会社アカリクに新卒入社。法人営業・紹介事業・キャリアイベントのプロマネなどビジネスのフロント側を中心に様々なポジションを経験して現在は産学官連携プロジェクトの統括を担当。文部科学省「人文・社会科学系ネットワーク型大学院構築事業」委員(R5~R7年度)。

イノベーション創出や産業競争力強化の観点から、博士人材への社会的関心が高まっている。一方で、経済的不安やキャリアパスの不透明さから、日本では博士課程進学者数が減少傾向にあることが課題として指摘されてきた。

2024年、経済産業省と文部科学省は「博士人材の民間企業における活躍促進に向けた検討会」を立ち上げ、2025年に「博士人材の民間企業における活躍促進にむけたガイドブック」「企業で活躍する博士人材ロールモデル事例集」を策定した。また、博士後期課程学生の生活費・研究費を支援する「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」など、政府の支援が加速してきている。

(※全文:2531文字 画像:あり)

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