学び直しが拓くキャリア 共に学ぶ姿勢がつくる多様性社会
萩原 なつ子
今年3月31日に16年間教鞭を執った立教大学を定年退職した。実は、大学教員になるというプランは私の人生設計にはなかった。大学4年の秋に始まった就職活動では、男女雇用機会均等法のない時代背景もあり大変苦労した。なんとか小さな広告代理店に男性営業職の事務補助として採用され、私の社会人生活がスタートした。ところが結婚をすることになり、こんどは社会的慣行という名のもと、退職を余儀なくされた。夫に、生物学的に女性であるということで、なぜこんなにも社会的差別が生じるのかと文句をぶつけたところ、一言「学び直したら」。彼は会社員の傍ら、四つ目の大学に通うパラレルワーカーだったのだ。
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