廃校になった小学校を蘇らせ 地域に開かれた新たな小学校を創る
2027年4月、鹿児島県の中央部、姶良市の小さな廃校が、新たに小学校として生まれ変わる。目指すのは、子どもたちが地域の人々とともに学び、育っていく、子ども・地域・教師にとって居心地のよい学校だ。開校準備を進める発起人の一人、古川理沙氏に設立への思いなどを聞いた。
いまの教育現場に大事なこと
「暮らしていく力」を丁寧に育む
古川 理沙
一般財団法人市立新留小学校設立準備財団 代表
1977年、鹿児島県霧島市生まれ。2000年から日本語教師として韓国、中国、日本で教育活動を行う。2007年、霧島市で出産ギフトなどのEC販売会社を設立。2017年、霧島市に「ひより保育園」、翌年鹿児島市に「そらのまちほいくえん」を設立し、運営している。2024年、学びのクリエイティブ集団ハバタク代表の丑田俊輔氏らとともに一般財団法人市立新留小学校設立準備財団を設立。「薩摩会議」を主催するNPO法人薩摩リーダーシップフォーラムSELF代表理事なども務める。
── 2017年4月、霧島市で開園した「ひより保育園」、翌年3月は鹿児島市に姉妹園となる「そらのまちほいくえん」を開園されました。子どもたちの主体性を尊重した教育方針が注目されています。
古川 保育園を開園したのは、子どもたちの教育や寄り添い方、先生たちの働き方はどうあるべきか―そうした問いへの具体的な答えをまずは、子どもたちの人生の土台となる幼少期から形にしてみたいと思ったからです。
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