Srush データ活用で、日本の競争力を取り戻す
生成AIの社会実装が加速する一方で、そもそもAIに入れるべきデータそのものが整っていない。この課題に、データ整備の「前工程」を丸ごと請け負う日本初のサービスで挑むのがSrushだ。同社を創業した樋口海代表取締役CEOに、事業を構想した軌跡と展望を聞いた。
現場で知った
「進まないデータ活用」
樋口 海
株式会社Srush 代表取締役CEO
早稲田大学教育学部卒業、一橋大学大学院商学研究科修了(MBA)。NTTコミュニケーションズの法人営業部門にて全社表彰・最高評価を受賞。退職後、シンガポールにて日系製造業の営業戦略を担当。帰国後、製造業向けSaaSを提供する会社の立ち上げを経て、2019年11月、株式会社Srushを創業。日経クロストレンド「未来の市場をつくる100社」選出、ASPICクラウドアワードDX貢献賞受賞、経済産業省レガシーシステムモダン化委員会に招聘。
Srushは、「Srush AI」を中心としたAIデータ分析基盤の提供に加え、データ活用人材の育成・提供を行う「データ活用推進事業」を展開する。「データドリブンジャパン」を掲げ、データ活用の領域から日本の競争力を強化することを目指す。
同社を率いる樋口海代表取締役CEOのキャリアは、NTTコミュニケーションズの法人営業から始まった。樋口氏はこう振り返る。
「インターネットの競争で敗れた日本が、クラウドなら勝てるかもしれない。データセンターという『箱』を持つNTTなら、その最前線に立てると考えました」
当時は、東日本大震災を機に、自社内にサーバーを置き続けるリスクが意識され始めた時期でもあった。
樋口氏は、多くの企業にクラウド化を提案して回った。しかし、営業先で直面したのは、クラウド化以前の課題だった。そもそも、自社のデータを十分に管理できている企業が圧倒的に少ないのである。基盤を整えるだけではデータ活用は進まないという現実を、樋口氏は痛感した。
(※全文:2072文字 画像:あり)
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