地域への愛着や貢献意識を生む、町一丸で取り組む探究学習

「岡山県で最も住みよいまち」と言われる早島町。小学校・中学校が1校ずつある同町ではESD(持続可能な開発のための教育)を軸に探究に取り組み、地域にかかわる子どもたちが増えている。取り組みの背景と実践の工夫を聞いた。

「1小1中」を生かし
ESD・探究を実践

赤堀 恵一

赤堀 恵一

早島町教育委員会 学校教育課 指導主事(前 早島中学校 教諭)

早島町は町内に小学校と中学校が1校ずつという『1小1中』の環境を生かし、小中を通じたESD(持続可能な開発のための教育)に先駆的に取り組んできた。そのきっかけとなったのは、前教育長の徳山順子氏がESDと探究の手法である『W型問題解決モデル』を導入したことだった。

当初、赤堀氏を含め、早島中学校の教員らはESDやW型問題解決モデルに詳しくはなかったが、早島小学校がESDにかかわる研究指定校になったこともあり、取り組み始めた。

「研究を引き継いでいくためという経緯はありましたが、それ以上に、…

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