自然環境問題を自分ごとにする体験型海洋環境教育の実践

2002年10月に設立した海の環境教育NPO bridgeは「持続可能な社会の実現に向けて、自ら考え、アクションを起こせる人材の育成」を目指し、環境教育教材の開発・普及や中高生向け探究学習プログラムの企画・運営などを行う。代表理事の伊東久枝氏に海洋教育の意義や実践を聞いた。

海洋自然を切り口に
体験型環境教育を提供

伊東 久枝

伊東 久枝

特定非営利活動法人
海の環境教育NPO bridge 代表理事
JAL機内誌の海外取材をはじめ、フリーランスライターとして様々な雑誌・書籍の編集に携わる。野生イルカの個体識別調査ボランティアのコーディネーターを行なったのをきっかけに、環境教育事業に携わり、2002年bridge創設に参画。現在は、ライターやコーディネーターとしての経験を生かして、教育教材の制作やプログラムの企画・運営を行なっている。キャリアコンサルタント2級技能士・産業カウンセラー。

「海洋教育は義務教育において、ほとんど行われてきませんでした。潮目が変わったのは2017年ごろです。『海の自然を守ろう!』がはっきりと明記されたSDGsの世界的な潮流に加え、小中学校の学習指導要領の改訂で『教科等横断的な視点に立った資質・能力の育成』『主体的・対話的で深い学び』を達成するためのものとして体験学習が注目されました。さらに高等学校の学習指導要領の改訂で『探究学習』が加えられたことにより、近年は多くの学校で海洋環境学習やフィールド学習のニーズが高まっていることを実感しています」と、海の環境教育NPO bridge代表理事の伊東久枝氏は話す。

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