サントリー流、「やってみなはれ」で人間力を涵養する五感研修

飲料や酒類、健康食品を中心に多彩な製品を提供し、環境や社会への貢献活動にも積極的なサントリー。同社の労働組合では、多様な価値観と触れ合い、組合員が「人間力を高める」ことを支援する探究的取り組みを進めてきた。実施された研修の成果を聞く。

「人間力を高める」研修で
多様な価値観に触れる

段 将大

段 将大

THE SUNTORY UN!ON 中央執行委員

弘世 裕一朗

弘世 裕一朗

THE SUNTORY UN!ON 中央執行委員

川九 健一郎

川九 健一郎

株式会社ビジネス・サクセスストーリー 代表取締役

全国27拠点(支部)と3,800人あまりの組合員で構成するTHE SUNTORY UN!ON。10年ほど前から実施しているのが「人間力を高める」研修だ。

当時、ウイスキー・角瓶を牽引役としたハイボールブームに火をつけるなど、新たな取り組みで消費者の注目を集めていたサントリー。しかし、「元気でバイタリティがあり、仕事に熱い人に恵まれていたものの、似たような人が集まり価値観が偏っていけば、面白いアイディアが出なくなっていく。多様な価値観に触れる機会によって、より豊かな感性と発想力をもった人創りが必要だと考えるようになりました」と段氏は取り組みの経緯を説明する。

また、会社では、“仕事力を高める”研修を強化していたことに鑑み、「組合として、仕事力の土台となる、人間として幅を広げる研修を進めていくことが、組合員のさらなる豊かな人生に繋がる」という思いもあったという。

直近では、働き方改革を、会社のHR部門と労使一体で進めるなか、労働時間の削減で生まれた時間を有効活用するために、「人間力を高める」ことにも時間を使うよう推奨している。

また、『人間力』という言葉に対して「抽象的でわかりにくい」という声があがったため、…

(※全文:2119文字 画像:あり)

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