探究型のICT人材を育成する神戸情報大学院大学の探究実践

「ICT×探究力」を通じて、国内外の社会課題を解決するICT人材を輩出してきた神戸情報大学院大学(KIC)。KICが実践する独自の「探究実践プログラム」はアフリカ各地で普及が進みつつあり、その課題解決手法に国内外で注目が集まっている。

「ICT×探究力」を通じて
社会課題を解決する人材を育成

内藤 智之

内藤 智之

神戸情報大学院大学 副学長・特任教授
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程単位取得満期退学。一級建築士。(株)フジタにて国際プロジェクトマネジメントに従事後、(独)国際協力機構(JICA)にて運輸交通・情報通信課長、計画課長、外務省開発政策上級専門員(出向)など。2011年、世界銀行へプログラムマネージャーとして移籍。2015年よりJICA国際協力専門員(ICT・イノベーション分野)。2021年3月に神戸情報大学院大学へ移籍、4月より現職。

神戸情報大学院大学(KIC)は、2005年にICTに特化した専門職大学院として開学。「Social Innovation by ICT & Yourself」をコンセプトに掲げ、社会課題を解決できる探究型のICT技術者を育成するために、「ICTの基礎知識と応用技術」、「社会の課題に関する知見」、「これらを使って現実の課題を発見し解決する能力」を身につける教育を実践している。

「本学は全体の6割が留学生です。日本では、極めて珍しい多様性にあふれた学生構成です」と神戸情報大学院大学副学長の内藤智之氏は話す。

アジアの学生はもちろん、アフリカ諸国や中東地域からも多くの学生を受け入れており、学生の出身国は80か国を超える。

KICでは、「情報システム修士(専門職)」の学位取得を目指す2つのコースを設置。…

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