学校だけでなく、ビジネスにも 新たな学びのあり方としての「探究モード」

SDGsなどの社会課題を学ぶうえで欠かせない「探究」の姿勢。決まった答えのない問題に向き合うことが求められる時代、教える側は何を意識し、従来と何を変えていけばよいのか。國學院大學教授で今回の学習指導要領の策定にもかかわった田村学氏に聞く。

徐々に浸透する「探究モード」

田村 学

田村 学

國學院大學 人間開発学部 初等教育学科 教授
1986年より新潟県公立小学校教諭、上越教育大学附属小学校教諭、新潟県柏崎市教育委員会 指導主事を経て、2005年より文部科学省 初等中等教育局教育課程課 教科調査官。その後、国立教育政策研究所教育課程研究センター 研究開発部 教育課程調査官。2015年より文部科学省 初等中等教育局視学官。2017年から現職。文部科学省 初等中等教育局視学委員も務める。

『探究』は知識や技能の『習得・活用』とともに2008(平成20)年の学習指導要領の改訂で加えられた。この時点では『習得』と『探究』は分けて位置づけられ、習得は教科内、探究は総合的な学習の時間での実践が指向されていた。

『探究』という言葉がクローズアップされたのは、2017(平成29)年の学習指導要領改訂時。各教科での『探究』が言及されるようになり、例えば高校では、理数探究、古典探究、地理探究など『探究』のついた科目が新設された。

(※全文:2400文字 画像:あり)

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