欧米のクリエイティブな探究学習プログラムを改良のうえ提供

須川健太郎氏と友永喜久氏が統括する、株式会社ウィル・シードの「エドラボ!」。2人の国際経験と芸術愛にもとづき、欧米のクリエイティブな探究学習プログラムを輸入、編集のうえ提供している。現在提供中の、イギリスのキャリア教育プログラム「EtonX」と、アメリカの情報教育プログラム「WOZED」(ウォズエド)について聞いた。

欧米の良質なプログラムを
輸入しアレンジのうえ提供

須川 健太郎

須川 健太郎


株式会社ウィル・シード エドラボ! プロデューサー
1965年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、Yale University School of Management MBA。大手総合建設企業にて、米国法人ディレクターとしてまちづくりに携わったのち、ひとづくりにキャリアを転回。大手民間教育企業にて新規・国際事業を総括、その後EdTechのスタートアップを創設。2022年4月、エドラボ!プロデューサーに就任、現在に至る。

友永 喜久

友永 喜久


株式会社ウィル・シード エドラボ! ディレクター
1972年生まれ。ニューヨーク大学大学院修士課程アート教育専攻(MEd.)およびニューヨーク市立大学大学院創作科(MFA.)修了。ニューヨークにてアート・エンターテイメント中心の記者/ライターとして活動。帰国後、国内教育業界に参画。大手英語学校での事業開発、大手留学予備校での最高執行責任者(COO)を歴任。2022年4月、エドラボ!ディレクターに就任、現在に至る。

探究学習は、語自体が英語の「inquiry-based learning」の訳であるように、欧米で生まれ、発展してきた。本場の良質な探究プログラムに触れて、日本人に世界標準を体感してほしい。さらには、そのプログラムを日本のよさと組み合わせれば、本家をも凌ぐプログラムができるのではないか。このような考えから、欧米の探究学習プログラムを輸入し、編集のうえ提供しているのが株式会社ウィル・シードの「エドラボ!」だ。

統括する須川健太郎氏と友永喜久氏は、ともに国際的な経歴の持ち主。須川氏はイェール大学でMBAを取得し、アメリカでまちづくりを手掛けてきた。一方、友永氏はニューヨークの大学院でアート教育と創作を学び、ライターとして10年近く活動していた。

2人に共通するのはそれだけではない。友永氏がアートと関わりがあることは前記の通りだが、須川氏もクリエイター一家に生まれ、演技を学んだりデザイナーズ建築をプロデュースしたこともあるほどの芸術好き。まちづくりから教育に転向したのも、日本の灰色のまちの原因は人にあるのではないかと考えたのがきっかけだ。日本の教育ではアートが蔑ろにされていると感じていた点で、2人は意気投合した。

「アート、デザイン、そういった要素が日本の教育には不足していると感じていました。アメリカでは副専攻制度があり、専門と並行してアートを学べます。また国際バカロレアでは、日本だと『副教科』とされている音楽や美術、…

(※全文:2148 文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。