欧米のクリエイティブな探究学習プログラムを改良のうえ提供
須川健太郎氏と友永喜久氏が統括する、株式会社ウィル・シードの「エドラボ!」。2人の国際経験と芸術愛にもとづき、欧米のクリエイティブな探究学習プログラムを輸入、編集のうえ提供している。現在提供中の、イギリスのキャリア教育プログラム「EtonX」と、アメリカの情報教育プログラム「WOZED」(ウォズエド)について聞いた。
欧米の良質なプログラムを
輸入しアレンジのうえ提供
須川 健太郎
友永 喜久
探究学習は、語自体が英語の「inquiry-based learning」の訳であるように、欧米で生まれ、発展してきた。本場の良質な探究プログラムに触れて、日本人に世界標準を体感してほしい。さらには、そのプログラムを日本のよさと組み合わせれば、本家をも凌ぐプログラムができるのではないか。このような考えから、欧米の探究学習プログラムを輸入し、編集のうえ提供しているのが株式会社ウィル・シードの「エドラボ!」だ。
統括する須川健太郎氏と友永喜久氏は、ともに国際的な経歴の持ち主。須川氏はイェール大学でMBAを取得し、アメリカでまちづくりを手掛けてきた。一方、友永氏はニューヨークの大学院でアート教育と創作を学び、ライターとして10年近く活動していた。
2人に共通するのはそれだけではない。友永氏がアートと関わりがあることは前記の通りだが、須川氏もクリエイター一家に生まれ、演技を学んだりデザイナーズ建築をプロデュースしたこともあるほどの芸術好き。まちづくりから教育に転向したのも、日本の灰色のまちの原因は人にあるのではないかと考えたのがきっかけだ。日本の教育ではアートが蔑ろにされていると感じていた点で、2人は意気投合した。
「アート、デザイン、そういった要素が日本の教育には不足していると感じていました。アメリカでは副専攻制度があり、専門と並行してアートを学べます。また国際バカロレアでは、日本だと『副教科』とされている音楽や美術、…
(※全文:2148 文字 画像:あり)
全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。