探究学習の土壌づくりを通し、生徒の内発的動機や情動を動かす

探究学習を実践していく上で最も難しいのが、スタートであるテーマ設定だろう。ならば、テーマ設定こそが探究ではないか。そう考え、探究学習の土壌づくりに取り組むのが特定非営利活動法人青春基地だ。代表理事の佐野真知子氏にプログラムの特徴などを聞いた。

高校生がエネルギーを
解放できる場所を創出

佐野 真知子

佐野 真知子

特定非営利活動法人 青春基地 代表理事
北海道教育大学を卒業後、横浜国立大学教育学研究科修士課程に進学。2023年4月から青春基地代表理事に就任。現在は家庭科の講師としても働きながら、二足のわらじで公教育における未来の学校づくりに取り組んでいる。

青春基地が任意団体として誕生したのは2015年。当時、慶應義塾大学の学生だった石黒和己氏が立ち上げた。教育系NPOでのインターンを通じて、「自分に自信がない」「学校の外でしか本音を言えない」高校生が多いと感じたことから、「潜在的なエネルギーを解放できる場所を作ろう」と考えたという。

高校生たちにとって青春は大きな可能性を秘めている。その可能性を解き放つ起爆剤として、後押しになりたい。でも、基地のように安心安全な場所でもありたい。「青春基地」の名前には、そうした思いが込められている。

中高生の好奇心やアクションを応援するウェブマガジンの運営からはじまり、…

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