「学びの意義」を感じることで生まれる、探究学習と教科学習の好循環

地域住民が資金を出し合い設立した「番組小学校」を前身とし、地域に深く根ざした京都市立下京中学校。同校では早くから探究学習に取組み、近年では地元企業や地域の若手起業家らも授業に協力している。取り組みの経緯と成果を校長の山田敦氏に聞いた。

地域に根ざした学校として
探究を実践

山田 敦

山田 敦

京都市立下京中学校 校長

京都市内にある下京中学校は、16年前に地域の5つの中学校が統合し、設立された。明治期以前に地域住民が資金を出し合って設立した「番組小学校」が前身であるため地元住民の学校への愛着は強く、再編に際しては単なる統廃合ではなく、地域に納得してもらえる充実した教育活動を行う学校であり続けることが求められた。

「『竈金の精神』といって、子どものあるなしにかかわらず、家に竈がある皆で子どもの教育にお金を出し合おうという風習があったことに象徴されるように、…

(※全文:304文字 画像:あり)

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