良質な探究学習を行うために必要な「学びの技」とは

探究学習を深く行うためには一定のスキルが必要だが、それはどのように身に着けたらよいのだろうか。東京学芸大学の登本 洋子准教授らは、探究学習を実際に行いながらそのようなスキルを習得、活用できる授業を開発。同授業を書籍化した『学びの技――14歳からの探究・論文・プレゼンテーション』(2014年)はロングセラーとなった。2023年11月、同書の改訂版を上梓した登本氏に話を聞いた。

探究学習の
設計・運営から研究へ

登本 洋子

登本 洋子

東京学芸大学 先端教育人材育成推進機構 准教授
玉川学園高学年(中3~高3)情報科教諭・情報科教科主任、桐蔭学園中等教育学校/高等学校情報科教諭・探究統括主任を経て現職。東北大学大学院情報科学研究科博士課程修了、博士(情報科学)。探究的な学習および情報教育について研究。神奈川県立希望ケ丘高等学校SSH運営指導委員、千代田区立九段中等教育学校「新たな最先端教育プログラム開発検討委員会」メンバー。

── もともと学校教諭だったそうですが、ご経歴についてお聞かせください。

玉川学園、次いで桐蔭学園で情報科の教諭を務めていました。この二校で、情報科を担当すると同時に、探究の授業の立ち上げと運営の主導を経験させていただきました。約15年前、まだ世の中で探究への関心がそれほど高くなく、理解もあまりなかった頃のスタートでした。その後、探究的な学びについてもっと深く知りたいと思い、大学院に入り、研究者に転身しました。

(※全文:4462文字 画像:あり)

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