他者を信頼し自分をメタ認知する、探究を通じた成長 関西学院高等部

1889年に発足、130年以上の歴史をもつ関西学院高等部は、大学受験に縛られない環境を活かし探究型学習の実践にも力を入れる。ワールド・ワイド・ラーニング(WWL)コンソーシアム構築支援事業の拠点校としての取り組みを生かした同校の探究学習を紹介する。

「関西学院らしい学び」を
模索しWWL事業に応募

田澤 秀信

田澤 秀信

関西学院高等部 副部長

西室 雅央

西室 雅央

関西学院高等部 探究型カリキュラム担当・英語科 教諭

2014年からSGH(スーパーグローバルハイスクール)としての活動を行っていた関西学院高等部では、その後継として2019年からWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業に取り組んだ。

「生徒のほとんどは推薦制度で関西学院大学に進学するため、高大連携や、自由にじっくり学ぶことを大事にする取り組みに重きを置いてきました。それが自然と、SGH、WWL事業への取り組みにつながりました」と副部長の田澤氏は話す。

また同校では、50年ほど前から『読書科』として、個々の生徒が自分の取り組みたいテーマを決めて本を読み、卒業論文にまとめる探究学習が続けられてきた。伝統ある学びであるが、社会が求める力が変化してきていること、…

(※全文:2165文字 画像:あり)

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