子どもと大人が一緒に探究する 社会につながるプロジェクトの挑戦

大阪を中心に活動するLFICでは、子どもたちと社会がつながる、教科を横断した探究的な教育プログラムを展開している。農家やメーカー、デザイナー、流通など社会で活躍する大人たちと協働するプロジェクト『農Coラボ』は学校の総合学習の授業にも提供。代表理事の藪﨑喜子氏に話を伺った。

プロフェッショナルな大人と
子どもが共創・探究する場に

藪﨑 喜子

藪﨑 喜子

LFIC(エルフィック) 代表理事
The Lab of Future Innovators and Creators認定心理士、教育コンサルタント。IT業界にいた時に心理学を学び、人材育成に携わる。長女が学校に行かない選択を経験し、子どもたちが社会との接点を持つ機会が少なすぎることに危機感を持つようになる。並行して農業をはじめ生産者と消費者の橋渡しとなるような活動をスタート。社会で活躍する大人と子どもが出会い一緒に探究する、チャレンジングな学び合いの場をつくり「キャリア教育×6次産業化」を実現する探究プログラムを提供するLFICを2019年12月に立ち上げる。

「The Lab of Future Innovators and Creators」(通称、LFIC〔エルフィック〕)は2019年に設立。社会貢献意識の高いプロフェッショナルな大人と子どもが出会い、実社会で「持続可能な開発目標(SDGs)」達成に向けて共創・探究する多様な学びの機会を創る活動をしている

設立のきっかけは代表の子育て経験からだった。藪﨑氏は2017年にワーキングマザーらと、親子で参加できるイベントを企画し、活動していた。しかし翌年、中学1年の長女が「学校に行きたくない」と言う。長女は小学校高学年では対話中心のアクティブ・ラーニング型の授業を受けていたが、中学校は受け身の授業。また、現代の価値観とそぐわない校則もあり、違和感を持ったようだ。

(※全文:2188文字 画像:あり)

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