17のゴールを学びの核に、探究学習の「素材」としてのSDGs

学習指導要領で言及される「主体的・対話的で深い学び」の実践手段として有効な探究。地球規模・社会全体に及ぶ課題の解決を目標とするSDGsは、大きな課題であるために自律的かつ他者と協働して学びを深める探究の絶好の素材でもあるともいえる。

子どもから社会人まで、
「探究モード」になる社会

これまで9回にわたり、SDGsと探究をテーマに有識者や実践者へインタビューを行ってきた本連載。小・中・高校における実践に加え、企業での人材育成と絡めた取り組みも紹介してきた。

連載第1回(2022年3月号)では、持続可能な開発のための教育(ESD)やSDGs教育に関する関連プログラムの開発・運営・研究などに長年携わってきた東京都市大学教授の佐藤真久氏に話を聞いた。佐藤氏は、これまではSDGsが教育現場で「遠い世界の目標」であり、「勉強の対象」だったが、現在では「身近な地域の課題」「自分ごと」というように捉え方がシフトしていると指摘。自分ごととして捉え直されたSDGsは探究の入口となると語った。続く連載第2回(2022年4月号)では、國學院大學教授で新学習指導要領の策定にもかかわった田村学氏に、…

(※全文:1746文字 画像:あり)

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