学年を越えて探究に挑む 神戸大学附属中等教育学校の実践

神戸大学附属中等教育学校は中高⼀貫校の特性を⽣かし、「総合的な探究の時間」を学年縦割りで実践、一人ひとりが自身のテーマを深めつつ、異なる学年と協働し学びを深めている。これまでの実践の経緯と成果を、理科教諭の山本氏に聞いた。

「卒論を書く中高一貫校」の
特徴を生かした探究

山本 拓弥

山本 拓弥

神戸大学附属中等教育学校 理科教諭

神戸大学附属中等教育学校は、神戸大学の附属学校の再編により創立した6年一貫教育学校。創立当初から学びの総仕上げとして最終学年で全員が個人研究を行い『卒業論文』を書くのが特徴だ。

卒業研究の軸となっているのは、総合的な探究の時間『Kobe ポート・インテリジェンス・プロジェクト(通称KP)』だ。1・2年生は教員が決めた大きなテーマに沿って探究テーマを選び、3年生以上は自身の興味関心に沿って探究テーマを見つけ、各々が課題研究に取り組む。理科教員である山本氏は、…

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