協働する探究のデザイン(後編)「わたし」を知るための評価とは?

「わたしとは何者か」という問いに向き合うマインド育成にあたり、ヒドゥン・カリキュラムとしての「評価」に目を向ける必要がある。

空気を読む子どもたち

藤原 さと

藤原 さと

一般社団法人こたえのない学校 代表理事
慶應義塾大学法学部政治学科卒業。コーネル大学大学院修士(公共政策学)。日本政策金融公庫で中小企業・新規事業融資に従事後、ソニー(株)本社経営企画管理・戦略部門で海外企業との共同開発等のプロジェクトに携わる。娘の公立保育園の父母会長になったことを機に「探究する学び」に出会い、2014年一般社団法人こたえのない学校を設立。学校教員・民間教育者・ビジネスパーソンなど教育変革をめざす多様な大人が探究する学び場「Learning Creator’s Lab」(LCL)を主宰。著書に『協働する探究のデザイン』(平凡社)『「探究」する学びをつくる』(平凡社)、『子どもの誇りに灯をともす』(英治出版/企画・解説)などがある

前編にてVUCA、変動性が高く不確実で複雑で曖昧な現代社会にあって、私たちは学びに向かうベクトルを逆転させるべきではないか、と提案した。つまり「社会の求めるものは何か」という問いからスタートするのではなく、「わたしの求めるものは何か」もしくは「わたしとは何者か」という問いにまずしっかりと向き合えるような学びの設計がいよいよ必要になってくるのではないだろうか。

(※全文:2602文字 画像:あり)

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