ビジネスでのSDGs実践を追体験 探究学習に使える企業事例集を制作

中小企業のSDGs実践支援を目的に設立された一般社団法人SDGsプラットフォーム*。企業の取り組みを素材に、SDGsを学べる中高生向けの教材を制作した。大人たちがビジネスで社会課題に挑む様子を追体験することで自分なりの視点を育むのが狙いだ。

* 代表理事:小巻亜矢(株式会社サンリオエンターテイメント代表取締役)

企業の「生の取り組み」を伝える

水畑 順作

水畑 順作

一般社団法人SDGsプラットフォーム 主任研究員
1997年から2019年まで文部(科学)省に勤務。途中、厚生労働省や長崎県庁・教育委員会等でも勤務。カナダの大学院で教育哲学を学ぶ(教育学修士)。ファシリテーター、ワークショップデザイナー。(特活)全国検定推進機構理事、長崎純心大学非常勤講師を務め、(特活)Chance For Allと(特活)さいたまユースサポートネットにも関わる。

「SDGsプラットフォーム」は、中小企業のSDGs実践を支援することを目的に日本青年会議所OBの須山裕史氏・西岡徹人氏が中心となって立ち上げた団体だ。活動には次世代の子どもたちに向けた取り組みも含まれており、このたび企業12社の活動をまとめた中高生向け教材を制作した。

教材制作を担ったのは主任研究員の水畑順作氏だ。文部科学省をはじめ複数の組織で勤務し、役所の内外での教材の制作や教育活動にも携わってきた経験をもつ。

教材には大企業9社、中小企業3社の社会課題解決に向けた取り組みについて、各社から提供された情報が、水畑氏による丁寧なキュレーションで事例集としてまとめられている。ESDや探究学習、キャリア教育の専門家と現職の中高教員の助言も受け、多角的な検討を重ねてつくられた一冊だ。また、…

(※全文:2321文字 画像:あり)

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