理系女子がつながり、活躍できる仕組みづくりを目指して

日本の15歳の数学・科学リテラシーは男女とも世界トップレベルだが、大学の理工系を選ぶ女子の割合は10%に留まる。「AWESOME」(オーサム)は、女子が理工系に進まない背景と向き合い、様々な角度から「理系女子」を支援する。代表理事の西岡氏、理事の神谷氏に活動内容を聞いた。

理系女性がかかえる課題感の
解決に自らのキャリアを活かす

西岡 幸子

西岡 幸子

一般社団法人AWESOME 代表理事&FOUNDER
神戸大学農学部卒業後、P&G入社。新製品・素材開発プロジェクトを主導する一方、ワーキングマザーのロールモデルとなる。退社後は人材・組織開発支援に取り組み、20社以上延べ1,700名に研修やコーチングを実施、理系女性のメンターとしても活動する中で理系女性活躍の仕組みづくりの必要性を痛感し、2022年にAWESOME設立、2024年一般社団法人化。

神谷 なつ美

神谷 なつ美

一般社団法人AWESOME 理事
農学研究科農芸化学専攻。農学博士取得後、メーカーに勤務。R&Dグループにて基礎研究に携わり、人財成長支援、経営企画、ベンチャー出向などを経て面白くて挑戦しやすい社会づくりに貢献したいと考えAWESOMEにも参画。

── AWESOMEは、理系女性と教育・企業・社会を結び、活躍の場を拡大することを目指して2024年に設立されました。立ち上げに至った経緯をお聞かせください。

西岡 私は2000年にP&Gに入社し、紙おむつ「パンパース」の素材開発責任者として、多くの新製品開発や海外展開に携わっていました。製造現場に近い職場だったこともあり、女性のエンジニアが増えない現実を見てきました。一方、事業所初のワーキングマザーとして多くの困難をかかえながら何とか仕事と家庭を両立し、キャリアを積んでいました。

2019年、40歳を機に退社することにしましたが、その際、社内外で協働してきた女性エンジニアたちから号泣されたんですね。私自身、仕事でしっかりと結果を出しつつ家庭も大事にするキャリアを歩んでいたので、私が何らかの支えになっていた面があったのかもしれません。後輩たちに「もっとできることがあったはず」という思いも浮かび、それは一つ大きな出来事でした。

退社後は、社外メンターとして様々な企業と関わってきましたが、特に理系分野の管理職候補の女性たちのメンタリングをするなかで、私が前職で感じたような課題や悩みを抱えているケースが多いことを実感しました。様々模索していた時に、LED関西という女性起業家のビジネスプラン発表会でファイナリストの一人に選ばれまして、それがAWESOME立ち上げのきっかけになっています。

当初は社会人の理系女性支援を想定しており、事業として形にしていく過程で様々な理系女性にヒアリングをする中で、神谷をはじめ現在の理事たちとも出会いました。改めて、理系女性のキャリアや女子の理系選択などを調べていくうちに、学校教育の段階で理工系に進む女子を増やす必要性を痛感するようになり、学校向けプログラムをよりスムーズに展開すべく、2024年9月に法人化しました。

(※全文:3714文字 画像:あり)

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