朝日新聞 AI時代に、知のよりどころをつくる エッセンシャルメディアへ
朝日新聞社は1879年に創刊し、まもなく150年を迎える。新聞を社会に不可欠な「エッセンシャルメディア」と位置づける代表取締役社長の角田克氏に、メディアの存在意義と人づくりの針路を聞いた。
エッセンシャル メディア
“Essential Media”
オールドメディアではなく、
私たちはエッセンシャルメディアと位置づけて、
日本社会に裏付けられた情報を流通させる。
私たちはエッセンシャルメディアと位置づけて、
日本社会に裏付けられた情報を流通させる。
新しいことに挑戦してきたDNA
――AI時代に問われる原点
角田 克
株式会社 朝日新聞社
代表取締役社長
朝日新聞社の歴史は、社会との接点を広げてきた歩みともいえる。角田氏は、身近な世相を伝える庶民向けの「小新聞(こしんぶん)」として出発した同社が、政治経済に影響を及ぼす「大新聞」へと発展していった時代から振り返った。
象徴的な転機の1つが、1907年の夏目漱石の招聘だ。東大講師だった漱石を迎え、朝刊小説を連載した。「多くの人に読んでいただくためには、夏目漱石さえ引っ張ってくる」という気概で、報道にとどまらず小説という良質な読み物を届けたのである。1915年には夏の甲子園の前身大会を創始。1937年には航空部の飛行機「神風」号が東京-ロンドン間で亜欧連絡飛行の世界記録を樹立し、戦後の全日本空輸の前身設立にも航空部出身者が関わった。南極観測も社を挙げて支援し、1956年の第一次観測隊に参加した。読者を増やす工夫と、自ら出来事や文化を生み出す挑戦。「それらがブランディングになり部数や広告も伸びました」
(※全文:3059文字 画像:あり)
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