「つくる」の価値は、途中にあった!

『つくるをほぐす』(英治出版)より、完成を目指さないものづくりで学びとアイデアを生み出す「造形対話」、提案します!

「つくる」を「ほぐす」

『つくるをほぐす
――完成を目指さないものづくりで学びとアイデアを生み出す「造形対話」』
山内佑輔 著
本体2,200円+税/
252頁/2025年8月
英治出版

「つくる」という行為は、成果物と結びつけられて、多くの人にとって「アート」や「クリエイティブ」といった特別なイメージや、特定のスキルを要すると思われていないでしょうか。

年8月に出版したこの本では、この「つくる」の捉え方を「ほぐす」ことで、誰もが持つ普遍的な思考法として再認識することを願って書きました。私自身、30歳頃までは「自分には創造力がある」だなんて思っていませんでした。ところが小学校教員になり、子どもたちとの活動を通じて「つくる」ことの楽しさや大切さに気づき、今では「創造力がある」と自信を持って言えるようになりました。この私の変化の背景には、「即興的・生成的な造形活動を通じた対話」がありました。これまで名前がなく価値が見出されなかったこの造形活動に「造形対話(Dialogue through the generative making)」という名前をつけて、価値を見出そうとする私の試みです。

(※全文:2286文字 画像:あり)

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