アントレプレナーシップ教育の実務家教員を養成する大阪府立大の挑戦
アントレプレナーシップ分野の学部新設や教育プログラムなどが相次ぎ誕生する中で、アントレプレナーシップ教育の担い手となる実務家教員の育成は喫緊の課題だ。アントレプレナーシップ教育の実務家教員養成コースを展開する大阪府立大学のキーパーソンに話を伺った。
アントレプレナーシップ領域の
実務家教員養成プログラム
松井 利之
広瀬 正
2020年度から東北大学含め4大学(大阪府立大学、立教大学、熊本大学)が展開する実務家教員養成の履修証明プログラム「産学連携教育イノベーター育成プログラム」。大阪府立大学は2021年度から「アントレプレナーシップ教育力育成コース」を新規開講した。
同プログラムは、シラバス作成演習、研究指導演習、模擬授業などの共通必修科目群の履修に加え、受講者が応募時に選択した4大学が提供するコースのいずれかを履修する。その1つ、「アントレプレナーシップ教育力育成コース」は、アントレプレナーとして起業時や企業での新規事業開始に当たり必要な基礎知識を学び、それらを指導・教育するための手法や技能を習得する。アントレプレナーシップ教育の担い手となる実務家教員を養成するコースだ。
「大阪府立大学では、2008年以降、博士人材の多様なキャリアパスを拓くために文科省による様々な補助事業の採択を受け、アントレプレナーシップ教育に取り組み続けてきました。その当時から、社会の第一線で力を発揮してきた実務家に大学教育に携わってもらおうと考え、以来、博士学生へのメンタリングやビジネスプラン作成講義や演習の担当などを、多様な経歴を持つ実務家に担っていただきました。こうした経験を培ってきたこともあり、今回、東北大学さんにお誘いいただき、参画する…
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