大学で新たな年俸制 業績評価に応じた給与制度が拡大

大学教員は教育・研究・管理運営など、多岐にわたる活動に従事している。それらの活動による貢献は、処遇にどのように影響しているのか。国立大学・私立大学における給与制度の動向、実務家教員の給与制度の課題について、琉球大学・天野智水准教授に話を聞いた。

金銭報酬が大学教員の活動に、及ぼす影響とは?

──天野先生は研究テーマの1つとして「大学教員の給与制度」に焦点を当てています。背景にある問題意識とは、どういったものですか。

天野智水

天野智水

琉球大学 グローバル教育支援機構 准教授

私は2010~12年度に実施した調査をもとに数年間、大学教員の給与に関する研究に従事していましたが、最近はそのテーマから遠ざかっていて、2021年度に改めて給与制度の研究に取り組む予定です。

私が大学教員の給与制度の研究を始めたのは、長年にわたり進められてきた大学改革の中核には教育重視の流れがあり…

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