協力企業のリアル課題と実データでビジネスデータサイエンティストを育成

学生・企業からの注目度が高い滋賀大学のデータサイエンス学部では、ビジネスデータサイエンスの第一人者である河本薫氏も実務家教員として教壇に立っている。企業からのニーズが高まるデータサイエンティストの育成をするためにどのような教育を行っているのか、河本氏に尋ねた。

企業・学生の注目が集まる
滋賀大データサイエンス学部

河本 薫

河本 薫

滋賀大学データサイエンス学部教授 兼
データサイエンス教育研究センター副センター長
博士号(工学)(経済学)。京都大学大学院工学研究科修了後、大阪ガスに入社。1998年、社内留学制度を利用して米国ローレンスバークレー国立研究所Energy Analysisチームの客員研究員を経て2000年に復社。データ分析の専門チームに異動。2011年ビジネスアナリシスセンター所長に着任。2013年日経情報ストラテジーが選ぶデータサイエンティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞。2018年3月同社退社。2018年4月に滋賀大学に赴任。

2017年に滋賀大学が創設した日本初のデータサイエンス学部は、学生、そして企業からも注目度が高い。設立以来、入試の倍率は3倍を超えており、年々、難易度が高まっている。そして、今年の春に卒業を迎えた第一期生の就職先には、NTTドコモ、三菱重工、花王、日本航空などの日本を代表する企業が名を連ねている。2019年には大学院でもデータサイエンス研究科を設け、より充実した体制になった。

このデータサイエンス学部で2018年から教鞭をとっているのが、河本薫氏。1991年に大阪ガスに入社した後、1998年、米ローレンスバークレー国立研究所でデータ分析に従事。2011年、大阪ガスのビジネスアナリシスセンター所長に就任し、2013年には日経情報ストラテジーが選出する「データサイエンティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞しているデータサイエンスの第一人者だ。

大企業の最前線で働いていた河本氏が、なぜ実務家教員として…

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