人生100年、現役80年の時代 「学び続ける」ことの意義とは?
これからの時代、「知の再武装」によって既存の価値観、慣れ親しんだ世界から脱却することが求められる。自身の会社を経営するとともに、多摩大学大学院教授も務める徳岡晃一郎氏に、人生100年時代のライフシフト、大学教員というキャリアの可能性について話を聞いた。
現役が80年続く時代、「知の再武装」が求められる
──これからの時代、「学び続ける」ことの意義について、どのように考えておられますか。
徳岡晃一郎
人生100年時代とは現役で80歳まで働かなければならない時代であり、キャリアプランの見直し、学び直しが不可欠となります。人生の終わりが延びる中で、貧困や孤立、病気といったリスクを減らすには、高齢になっても価値を生み出し続けられる人材になり、社会とのつながりを保ち続けなければなりません。
これからは現役80年を見据えて早い時期からシフトチェンジを図ることが重要であり、私は40代から準備を始めたほうが良いと考えています。自分で疑似定年を設けて40代で転職したり、社会人大学院に通ったり、副業・兼業をしたり、NPO/NGO やボランティアを経験したりして「知の再武装」を進める必要があります。
また、テクノロジーは急速に進化しており、それに追いつくためにも勉強が欠かせません。さらには、ポストコロナのニューノーマルの時代に突入し…
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