東大生160人が参加の宇野ゼミ 人に教えることで人生を豊かに
大和総研で働きながら、東京大学の非常勤講師を務める宇野健司氏。通称「宇野ゼミ」は学生同士によるディスカッションなど、アウトプット中心の教育を提供し、大人気となっている。宇野氏は「人に教えることが自らの成長につながり、人生を豊かにする」と語る。
米国に留学して体験した、日本とは異なる教育のあり方
宇野 健司
大和総研リサーチ本部の副部長、宇野健司氏はライフワークとして大学の非常勤講師を務めている。それは無償のボランティアでの教員職だが、教育にかける熱量は凄まじい。東京大学で担当している授業「問題解決のための思考法」、通称「宇野ゼミ」は160人余りの学生が在籍するほどの人気だ。
宇野ゼミはアウトプットを重視し、学生の自主性を最大限に尊重する。毎週異なるケース教材を読んで学生同士がディスカッションを行い、フィードバックも学生たちが行う。宇野氏が話すのは最後の20分間のみで、何かを教えるというよりは考え方のヒントや新たな視点を提供し...
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