企業を経て大学教員に 研究と実務を横断し、産学連携にも注力

企業で取締役を務めた後、大学教員へと転身。自身の決断について、法政大学の西川英彦教授は、「まったく異なるキャリアを歩み、ゼロからの挑戦をしたほうが面白いと思った」と振り返る。そして、「新しいものを生み出すうえでも、複数の領域を横断するキャリアには意味がある」と語る。

社会人として博士号を取得、あえて異なるキャリアに挑戦

西川英彦

西川英彦

法政大学 経営学部 兼 大学院経営学研究科 教授
博士(商学)。1985年株式会社ワールド入社、2001年ムジ・ネット株式会社取締役、2004年神戸大学大学院経営学研究科 博士課程後期課程修了、2005年立命館大学経営学部准(助)教授、2008年同教授を経て、2010年4月より法政大学経営学部 兼 大学院経営学研究科 教授(現職)。2015年より法政大学大学院経営学研究科長、株式会社ユナイテッドアローズ 社外取締役(現職)、株式会社碩学舍 代表取締役(現職)、2017年より日本マーケティング学会副会長(現職)、2019年よりマーケティングジャーナル編集委員長(現職)

法政大学 経営学部 兼 大学院経営学研究科教授の西川英彦氏は、ワールドや無印良品のインターネット事業を展開するムジ・ネットを経て大学教員となった。キャリア転身のきっかけの1つは、働きながら神戸大学大学院に通い、商学の博士号を取得したことだ。

「大学教員を目指していたわけではなく、体系的に経営を学んで知見を広げたいと考えたんです。大学院で学んでいるうちに研究に面白さを感じ、博士課程へと進みました。大学院で出会った研究者の方々は若い人も多かったのですが、楽しそうに研究をされているのが印象的でした。企業組織は年功序列が主流でしたが、アカデミズムの世界は年齢よりも研究能力や研究成果が評価され、企業よりも自由な感じがしました」

西川氏は2004年、神戸大学大学院経営学研究科の…

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