ファッションの理論と実践を往復、視野を広げて「デザイン」を捉え直す

日本のアパレルメーカーを経てインドで働き、地域の伝統的なファッション文化に関心を持った久保寺恭子氏は、アカデミックの世界へと転身。「大学院教員になったことで、長期的な視点を持ちやすくなりました」と語る久保寺氏は、ファッションと社会の探求を続けながら活躍の場を広げている。

ファッション産業の、現場での経験を院生に伝える

久保寺恭子

久保寺恭子

文化ファッション大学院大学 助教
2007年お茶の水女子大学生活科学部人間生活学科卒業。2008年文化服装学院Ⅱ部服装科卒業。2010年文化ファッション大学院大学修了後、株式会社ワールドに開発 MD として入社。マーケットリサーチ、ブランドのリブランディング、商品企画等に携わる。2014年渡印。インドのアパレルメーカーにて勤務、日本向けの商品企画及び、生産管理を行う。2016年より現職。

文化ファッション大学院大学は、次代のファッション産業のリーダーを育成することを目的に2006年に設立された専門職大学院だ。2016年から助教を務める久保寺恭子氏は、自身も文化ファッション大学院大学の修了生であり、2010年に大手アパレルメーカーに就職した後、2014年にインドへと渡り、現地アパレルメーカーで日本向けの商品企画や生産管理を担当したキャリアを持つ。

「インドで暮らしながら、インド人女性の纏うサリーの布の美しさに惹かれました。そうしたものを作り出せる技法や、土地の気候や風土の中で育まれてきた伝統的なファッション文化に強い興味を持つようになり…

(※全文:2095文字 画像:あり)

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