ゲームの技術をゲーム以外の領域へ 企業での経験を大学で活かす
教育には離れがたい魅力がある――。ゲーム会社に務めていた山口尚氏は、人に教えることにやりがいを感じ、大学教員の道へ。また、大学では多くのインプットを得て、ゲームの技術をゲーム以外の領域で活用していった。この4月からは、新設の専門職大学で次なる挑戦が始まっている。
自分の中にある感覚的なものを、言語化するため大学教員に
山口 尚
宝塚大学の教授を務め、この4月からは新設された大阪国際工科専門職大学で教佃をとる山口尚氏は、EA やアイドス、ドワンゴなどでゲーム開発に携わってきたキャリアを持つ。山口氏はゲーム会社でプロデューサーやディレクターを務めていたが、ゲーム開発が年々大規模化していく中で課題を感じていた。
「かつてファミコンなどの時代は、少人数でゲームをつくっていて、例えば爆発の演出について『ドーン!』とか『バーン!』とか感覚的に伝えれば十分でした。でも、開発チームが大規模化してくると、『ドーン!』や『バーン!』ではコミュニケーションが成り立たない。面白さをチーム内で共有するために、今まで感覚的に捉えてきたものを言語化しなければと考えていました」
そうした問題意識を抱いていた頃、ゲーム業界の先輩から…
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