大学教員の雇用が多様化 増加する任期付きポスト
任期付きポストの増加は、大学教員の雇用の不安定化をもたらし、教育・研究のパフォーマンスにも影響を及ぼしている。実務家教員の登用が促進される中で、今後、どのような環境整備が求められるのか。名古屋大学 高等教育研究センター・丸山和昭准教授に話を聞いた。
任期付き教員の増加で、様々な問題が顕在化
──大学教員をめぐる多様化の動向について、どのように見ていますか。
丸山和昭
雇用の多様化によって、任期付きのポストが急増しています。また、教育・研究・管理運営などの特定業務に専門特化した大学教員も増えています。
雇用の多様化は政策的に推進されたものであり、任期付きにして流動性を高めることで、教育や研究を活性化することが目指されました。しかし実際は、大学全体として教育や研究のパフォーマンスが上がったとは言えないのが実状です。
例えば国立大学は、国からの運営費交付金が削減される一方、競争的資金や外部資金の導入が…
(※全文:2233文字 画像:あり)
全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。