企業の研修講師で活躍する実務家が大学でメンタルヘルスの講座を実施

大学で心理学を学ぶ機会はあるが、就職活動や就職した後のメンタルヘルスについて、企業の現場を知る専門家から学ぶ機会は少ない。2010年から名古屋大学経済学部で、メンタルヘルスの講座を持っている鬼頭幸三氏に、その意義や背景について話を聞いた。

終わりの見えないコロナ禍で、うつ症状を訴える人が急増している。経済協力開発機構(OECD)のメンタルヘルスに関する国際調査によると、日本国内のうつ病・うつ状態の人の割合が、2013年の7.9%から、20年には17.3%と2.2倍に達した。

慣れないリモートワークやステイホームによる孤独、孤立などでメンタルに不調をきたす人が増えるなか、コロナ禍でも企業によるメンタルヘルス研修のニーズは衰えていない。

メンタルヘルス関連事業を手掛けるアドバンテッジリスクマネジメントのシニアコンサルタントで、「キティこうぞう」の通称で企業向けの研修、講演活動を行っている鬼頭幸三氏によると、昨年以降も…

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