産学連携は学びの舞台、実務経験を活かしたPBLで成果

中国学園大学・佐々木公之准教授は実務家出身の強みを活かし、企業・地域が抱える課題の解決に学生たちが挑む産学連携型 PBL(問題解決型学習)を実践。ゼミ運営にマネジメント手法を導入し、学生たちに「現場・現実・現状」を知ることの重要性を伝えている。

「実務・理論・教育」を経験し、自身のキャリアを拓く

――佐々木先生は民間企業を経て大学教員へと転身されました。なぜ、そうしたキャリアを歩まれたのですか。

佐々木 公之

佐々木 公之

中国学園大学 国際教養学部国際教養学科 准教授
RMIT 大学(ロイヤルメルボルン工科大学)大学院経営学修士課程修了(MBA)。吉備国際大学大学院 社会学研究科 社会学専攻 博士課程修了、博士(社会学)。鳥取銀行や鳥取ガスなどを経て、2007年~13年、鳥取大学 MOT イノベーションスクール/大学院工学研究科 客員准教授。2010年、経営コンサルタントとして起業(複数社の会社顧問)。2014年、中国短期大学 英語コミュニケーション学科准教授。2015年より現職。

大学を卒業後、地元・鳥取に Uターンして鳥取銀行に就職しましたが、それは「金の流れ」を勉強することが一番の目的で、将来の夢はベンチャー起業家でした。営業成績でも負けたくなく、営業成績はトップの方だったと思います。

ただ、働き始めて6年が経ち、なぜ銀行員になったのかを改めて考えた結果、視野を広げること、ビジネスアイデアを得ることが大切だと思い、銀行を辞めて海外で MBA 取得を決めました。そして豪州の RMIT 大学大学院(ロイヤルメルボルン工科大学)の MBA コースで学び、その授業の中で宿泊事業のビジネスプランを作成。このビジネスプランを豪州で具体化したいと考え...

(※全文:2294文字 画像:あり)

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