問題の発見・定義から政策評価まで、公共政策の改善と学びとは?
コロナ禍で、政府は様々な政策を実施し、公共政策への国民の関心も高まっている。公共政策の立案・分析などにはどんな学びが必要なのか。『入門 公共政策学 - 社会問題を解決する「新しい知」』の著者、中央大学法学部教授の秋吉貴雄氏に、公共政策学の特徴などを伺った。
公共政策学の誕生と発展
秋吉 貴雄
コロナ禍によって、学校の一斉休校、ワクチン接種、企業等への経済支援など、日本政府は様々な対応を迫られた。この他にも、環境問題、少子化問題、エネルギー問題等々、社会には、様々な問題が溢れている。
こうした一個人では解決できない、社会が対応すべき問題が「政策問題」であり、その解決案が「公共政策」と言われる。そして、政策問題や公共政策を研究する学問は「公共政策学」と呼ばれる。グローバル化、脱炭素化、デジタル化などを背景に、社会が複雑さを増す中で、公共政策を担う人材には、より高度な専門人材が求められてくるはずだ。
(※全文:2391文字 画像:あり)
全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。