コンフォートゾーンを広げる起業家を育てる環境とは?

2018年、ベンチャースタジオとして米国シリコンバレーに設立したMoon Creative Labは、4万4000 人を超える三井物産グループ全社員からアイデアを発掘し、それを具体化するための機能と環境を提供している。

三井物産グループの
ベンチャースタジオ

高田 智之

高田 智之

Moon Creative Lab. Inc
Head of Tokyo
大阪生まれ、シカゴ育ちの起業家。ミシガン大学で工学修士取得。ハーバードビジネススクールでMBA取得。アメリカで、Fordやコンサルティングなどを経験し、2007年に東京に移動。Yelp Japanの代表取締役社長、ライブランの創業などを経て、2021年にMoon Creative LabのHead of Tokyoに就任。

総合商社の三井物産は「長期業態ビジョン2030」の中で、さまざま産業や業界で、企業や商品を「つなぐ」ことで価値を生むことが多かった総合商社の機能・役割を超え、主体的に0→1(ゼロイチ)のビジネスを「つくる」存在への進化を掲げている。

この実現に向けて同社は、そのための環境を提供するベンチャースタジオとしてMoon Creative Lab(以下「Moon」)を2018年、米国シリコンバレーに設立した。2021年3月には東京都港区に新オフィス「Tokyo Studio」の運用を開始した。

Moonでは、三井物産の連結子会社を含めた4万4000人以上の社員や組織を対象に、Moonが独自開発したデジタルプラットフォーム「SMAP」でアイデアを…

(※全文:1929文字 画像:あり)

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