みんなで協力し創造的活動を引き出すデザイン思考×探究型学習を実践

「デザイン思考」を「探究的な学び」に活用し、中等教育における“主体的・対話的で深い学び”の深化に向け活動する東北芸術工科大学。現在、山形県内の教育連携校を中心に複数の中学校、高等学校と協働し、各校独自の探究型学習実践に向けた授業連携を進めている。

大学の教育リソースを活用し
中等教育の探究型学習を支援

柚木 泰彦

柚木 泰彦

東北芸術工科大学教授・高大接続推進部長
筑波大学第三学群基礎工学類卒。沖電気工業株式会社勤務後、筑波大学大学院芸術研究科デザイン専攻生産デザイン分野修士課程修了。秋田公立美術工芸短期大学産業デザイン学科助教授を経て、現在、東北芸術工科大学デザイン工学部プロダクトデザイン学科教授 兼 高大接続推進部長。現在は主に「探究」を中心とした教育連携によるデザイン思考活用研究に取り組んでいる。日本デザイン学会、芸術工学会会員。

「デザイン学自体が教科横断的な学問領域であり、同じく教科横断的な学びとして位置付けられる『探究型学習』との親和性は高い」と、東北芸術工科大学教授・高大接続推進部長の柚木泰彦氏は話す。

東北芸術工科大学では、教育目標として2つのソウゾウリョク(想像力と創造力)の育成を掲げている。そのための思考法とプロセスの基本として「デザイン思考」がある。

同大学では、こうした大学の教育リソースが、2022年度から全国の高等学校で全面実施される「総合的な探究の時間」に活用できると考え、2015年に中高教員との研究会を立ち上げた。2017年からは「探究型学習研究大会」を開催し、教育現場で重要視される「主体的・対話的で深い学び」や「探究型学習」の本質、…

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