ビジネスのわかるITエンジニアへ、技術力、教養、コミュ力を磨く

コロナ禍でデジタル化が急速に進む中、ITエンジニアの不足が深刻化している。すでに社会に出た技術者がキャリアアップするには、どのような学びが必要なのか?「高度IT人材」の育成を謳うサイバー大学のカリキュラムから探ってみた。

フルオンラインの大学で
「高度IT人材」を目指す

安間 文彦

安間 文彦

サイバー大学 IT総合学部長 教授
東京工業大学工学部卒業、静岡大学情報学部修士課程、同工学部理工学研究科博士後期課程修了。その後、電気通信大学大学院情報システム学研究科助教を経て2014年より現職。データマイニング、推薦システムなどの人工知能理論を用いた知的学習支援や次世代eラーニングに関する研究に興味を持つ。博士(工学)。

ソフトバンクグループが2007年4月に開学したサイバー大学(福岡市)は、すべての授業をインターネットで行う日本初の4年制単科大学だ。2022年5月時点での累計入学者数は1万419名で、働きながら学習を続ける社会人学生が過半数を占めている。世代別に見ると、現役大学生に匹敵する20代がボリュームゾーンなのは当然だが、次いで40代が約15%と、社会人の学び直し意欲の高まりが感じられる。

テクノロジーとビジネスの両面を教えることを基本コンセプトとするIT総合学部(IT総合学科)では、高度IT人材に求められる要素として、①IT活用力、②ビジネス応用力、③コミュニケーション力の3つの力を重視している。

IT分野におけるさまざまな製品やサービスの根幹となる要素技術を理解し、必要に応じて実践的に…

(※全文:2088文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。